ロシア上院のコンスタンチン・コサチョフ副議長はスプートニクからの取材にこう答え、トランプ氏は米国の国益についての独自のビジョンをぎりぎりまで強硬に主張するだろうと予測を明かした。
コサチョフ氏は、トランプ氏が主張を通そうとするのは、まさにトランプ氏が考える米国の国益ビジョンであり、単なる国益ではないと強調した。
「トランプ氏を10段階評価でいうと、1がロシアにとって最悪の敵で、10が最高のパートナーとした場合、私としては、3から4の範囲を予想している」
コサチョフ氏はさらに、ロシアはトランプ氏にとっては最大の問題にも最大の敵にもならないとする見方を示した。
「トランプ氏が問題視という観点からすれば、(ロシアより)『上に』立つのは中国とイランだ。(中国とイランとは)この先、関係は悪化するだろう」
ところが、ロシアは中国とイランとは良好なパートナー関係を築いている。 コサチョフ氏は、トランプ氏がロシアに「中国ととるか、米国をとるか」の選択を迫ると見ている。
「ウクライナについては、あなた方を助けようじゃないか。その代わり、あなた方には中国との全包括的戦略パートナーシップを忘れてもらおう。残念ではあるが、トランプ氏はこういう話をロシア大統領に持ち掛けるだろうと私はふんでいる」
「西側社会には、紛争は新たな領土を獲得し、帝国を再建を目指すロシアの野望から始まったという作り話がまかり通っている」
コサチョフ氏は、この話は大元から間違っており、ロシアとウクライナの紛争は純粋に価値観の違いに基づいていると指摘している。
「母語を使う権利や、どの教会に通うかを選ぶ権利を市民から奪ってもいいのだろうか?」