日中首脳会談が開催、建設的両国関係構築を確認

石破首相は訪問先のペルーで中国の習近平国家主席と初の日中首脳会談を行い、建設的で安定的な両国関係を構築していくことを確認した一方、中国軍が日本周辺で活動を活発化させていることなどに懸念を伝えた。
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NHKによると、冒頭で石破首相は「日中両国は地域と国際社会の平和と繁栄に重要な責任を有している。両国の間には発展に向けた大きな可能性が広がっていると同時に、多くの課題や懸案が存在している」と指摘した。
その上で「両国が戦略的互恵関係の包括的な推進と、建設的かつ安定的な関係の構築という大きな方向性を共有することは国際社会にとって重要な意義がある。習主席との間で率直な対話を重ねる関係を築いていきたい」と述べた。
そして「日中関係を安定的に進めていくため国民の納得と共感が不可欠だ。日中関係が発展してよかったと国民が実感できる具体的な成果を双方の努力で積み上げていきたい」と強調した。
そのほか、東シナ海の情勢や、中国軍が日本周辺で活動を活発化させていることなどに懸念を伝えた模様。
また、東京電力福島第一原発にたまる処理水の海洋放出をめぐり、先に両国が日本産水産物の輸入再開で合意したことを踏まえ、早期に実現するよう求めたとのこと。
中国の習近平国家主席は会談の冒頭、「お会いできてうれしく思う。改めて当選おめでとうございます」と述べた。
その上で習主席は「国際情勢や地域情勢が大きく変化する中で、中日関係は改善と発展の重要な時期にある。中国は、日本と共に、互いにパートナーとなり、脅威とならないという重要な共通認識を守って、戦略的互恵関係を包括的に進め、新しい時代の要求にあった建設的で安定した中日関係を構築したい」と述べた。
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