写真撮影はバイデン氏を待たず行われた。各国首脳らが壇上から降りたころにバイデン氏が登場。カナダのトルドー首相とイタリアのメローニ首相も同じく遅れて姿を現した。「遅刻」したバイデン氏らは3人で写真を撮り、そのまま会議場に戻った。
バイデン、トルドー両首脳は2国間会談をしていたといい、米政府高官は「遅れたのは段取りの問題」と説明した。この集合写真は厳密にはブラジル主導の「飢餓と貧困との闘い」に関する新枠組みの発足を受けたものだが、米大統領が意図せぬ形で集合写真を欠席するのは異例の事態。
バイデン大統領は政権交代を控え、残り任期が約2ヶ月とレームダック化が進むなか、思わぬ形で自身の存在感の低下を露呈してしまった。
ちなみに石破首相の立ち位置は3列目の中央。首脳の集合写真は一般的に、議長国(今回はブラジル)や前議長国(インド)、次期議長国(南アフリカ)を除けば、一般的に大統領を国王などの国家元首や就任期間が長い首脳が前列・中央よりに立つ。国家元首でない首相かつ就任から日も浅い石破首相は良い立ち位置に入っているといえるのかもしれない。