中国の習近平国家主席との会談については「かみ合った議論ができた。今後、首脳間を含むあらゆるレベルで頻繁に意思疎通と往来を図り、課題と懸案を減らし、協力と連携を増やしていくために中国側とともに取り組んでいく」と強調した。
記者会見ではトランプ次期大統領との関係構築についても言及、「対じするという考え方をとるのではなく、日米両国がともに協力することが日本の国益にもアメリカの国益にもなり、インド太平洋地域の平和と安定にも貢献するということをよく説明し、理解してもらう努力をしていきたい。次期政権がどのような政策を打ち出していくかをよく分析しながら、ともに協力できる関係の構築に努力したい」と述べた。
そのほか、外交力と防衛力のバランスよく強化し、現実的な国益を踏まえた外交により日米同盟のさらなる強化や同志国との連携強化に取り組むとも表明した。
また、日米韓3か国や日米豪印4か国、日米比3か国といった多国間の連携については、「自由で開かれたインド太平洋というビジョンの実現と、法の支配に基づく国際秩序の堅持に向けて同志国間の連携を相乗的に深めていく。こうした観点からもアメリカの次期政権と緊密に意思疎通していく」と述べた。