池袋暴走事故の飯塚受刑者が老衰で死亡、高齢者が車に頼らずに生きられる社会を=遺族

東京・池袋で乗用車が暴走し11人が死傷した事故で、車を運転していた飯塚幸三受刑者(93)が老衰のため死亡した。
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遺族の松永拓也さんはこの報道を受け、SNSに投稿、次のように受刑者の死を悼んだ。
「今回の出来事は、高齢ドライバー問題が社会にとって大きな課題であることを、改めて考えさせられるものだと思います。懸命に生きてきた人々が意図せず他人の命や健康を奪ってしまう。そして刑務所で亡くなる。被害者や遺族も、一生事故の影響を背負う結果になる─。こうした悲劇をどう防いでいくのかを考えていかねばなりません。
ただ私は、【若年者と高齢者の対立構造】になることを望んでいません。免許返納だけではなく、いかにして高齢者の方々が車に頼らずとも、安心して豊かな日々を送れる社会を築くか。それが、私たち全員にとっての課題です。私たちもいつかは高齢者になるのですから」
2019年、豊島区池袋で乗用車が暴走し、松永真菜さん(31)と娘の莉子ちゃん(3)が死亡したほか、9人が重軽傷を負った。車を運転していた飯塚受刑者は、法廷で「暴走の原因は車の故障」と主張したが、禁錮5年の実刑判決を言い渡され、刑務所で服役していた。
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