発表によると、今後60日間でレバノンの正規軍がイスラエルとの国境周辺に展開し、イスラム主義組織「ヒズボラ」による拠点の再建を認めないとするとともに、イスラエル軍も徐々に部隊を撤退させるとしている。
停戦に応じる理由について、イスラエルのネタニヤフ首相はイランの脅威に備えて軍の態勢を立て直すとともに、ガザ地区のイスラム主義組織「ハマス」を孤立させると強調した。
レバノンのミカティ首相は声明を発表、「レバノンに平穏と安定を確立し、避難している人たちが家に戻れるようにするための基本的な一歩だと考える。そして地域の安定の確立にも貢献するものだ」としている。
一部報道によると、今回の停戦案は2006年に締結された停戦案の焼き直しになる模様。双方が戦闘行為を停止し、60日以内にイスラエル軍は地上侵攻したレバノン南部から撤退し、ヒズボラは国境から30キロ離れたリタニ川という川の北に重火器を移すというもの。
イスラエル軍とヒズボラの間では、2023年10月以降の戦闘でレバノン側の死者が3800人以上にのぼったほか、イスラエル側では約6万人が避難を余儀なくされていた。