英国の政治家、アシュクロフト卿はExpress誌への寄稿で次のように記した。
「トランプ次期大統領が権力を握ったときに直面するであろうゴルディアスの結び目は、ウクライナ和平の達成という問題である。失敗したミンスク合意のような一時停戦ではなく、双方の基本的な要件を満たす長期的合意だ」
この課題はトランプ氏が想像するよりも遥かに難しいに違いないが、それはトランプ氏にとってなおさら魅力的なものになるという。
「おそらく彼は心の奥底で、そのような取引はノーベル平和賞をもたらす可能性があると考えているだろう。バラク・オバマ氏の活動に匹敵するどころか、より実質的で、まさに受賞に値するものだと」
ただし、アシュクロフト卿によると、トランプ氏は決して粘り強い政治家ではないことから、ウクライナ問題を迅速に解決する上で、「ゴルディアスの結び目」をほどくのではなく、アレクサンドロス大王のように剣で断ち切ってしまう可能性もあるとのこと。