内務省は未成年に対し、自宅に留まるよう呼び掛けているものの、首都トビリシで続いている抗議活動には児童の数が増え続けている。
デモ参加者らは議会の制圧を目指しており、警察はこれまでに200人以上の市民を逮捕した。また、警察官110人以上の負傷が確認されている。
コバヒゼ首相はグルジアのEU加盟交渉開始を2028年末まで議題にしないとしたほか、EUからの補助金受け取りも拒否すると表明し、親欧米派の間で激しい反発を集めている。
また、11月に実施された議会選では与党が過半数を占めたが、野党は不正があったとして選挙のやり直しを訴えている。
ズラビシビリ大統領は親欧米派を支持しており、国内の分断は限界に達している。なお、大統領はウクライナのゼレンスキー氏と同様、任期満了後も大統領職に留まる姿勢を示しており、国内の分断をさらに煽ると見られている。