政府高官の不正を捜査する「高官犯罪捜査庁」が要請した直後、法務省が決定した。与党「国民の力」の代表はこれまでに、尹大統領は「外交を含め、国政に関与しない」と述べていた。
尹大統領は3日夜、戒厳令を発令したが、与野党の反発もあり数時間で解除となった。7日には議会で野党6党が提出した弾劾訴追案の採決が行われたが、与党議員らの投票拒否により廃案となっていた。
一方で最大野党「共に民主党」は、14日にも再び弾劾訴追案を採決する方針を発表。「毎週木曜日に弾劾案を提出し、土曜日に採決するという日程を繰り返す」としている。
尹大統領の戒厳令発令をめぐっては、韓国の警察や検察が、野党からの告発を受け内乱企てや職権乱用の疑いでそれぞれ捜査している。大統領には不逮捕特権があるが、内乱罪は例外となっている。