米パトリオット、2年で約850発をウクライナに供与か

米国は直近2年間で対空防衛システム「パトリオット」のミサイル約850発、32億6000万ドル(約4900億円)分を、ウクライナに供与したと推計される。スプートニクが米国防総省の予算報告書を分析した結果、明らかになった。
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米国はウクライナに供与されたパトリオットミサイルの正確な数を明らかにしていない。一方、「ウクライナ支援としての再分配」に関連する武器備蓄の補充に関する報告書は発表している。
パトリオットが最初に供与された直後の2023年1月の報告書では、ミサイル購入費として9億5600万ドルが計上されている。種類は明らかにされていないが、「秘密プログラム」の一部となっていた。
その年の当初予算によれば、252発のミサイルを米陸軍向けに10億3700万ドルで購入する予定となっていたが、4月の報告書では19億9300万ドルとなっており、ちょうど差額の9億5600万ドルがウクライナ向けパトリオット供与に充てられたとみられている。
その後、パトリオット・ミサイル購入予算は2023年中に24億7000万ドル、今年には30億3000万ドルまで増額された。
これまでに総額32億6000万ドルが割り当てられたとみられている。1発あたりの購入費は385万ドルと推計されており、単純計算で847発のパトリオット・ミサイルが購入されたことになる。
1月20日に次期トランプ大統領が就任するのを前に、レームダック(死に体)となったバイデン政権は、ウクライナへの「駆け込み支援」の動きを加速化させている。米国防総省は7日、9億8800万ドル(約1480億円)の追加軍事支援を拠出したと発表した。
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