米国、極超音速ミサイルの実験成功と発表

米国防総省は12日、米軍がこのごろフロリダ州で極超音速ミサイルの実験を行い、成功したと発表した。
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発表によると、米陸軍と米海軍は、フロリダ州東部のカナベラル岬にある米宇宙軍基地から、核兵器非搭載の極超音速ミサイルの包括的な飛行試験を実施したとしている。詳細な日時は明かしていない。同種の実験は今年2回目。
カルロス・デル・トロ海軍長官は、「最も先進的な兵器システムの開発における重要なマイルストーンになる」と実験成果を強調した。
極超音速ミサイルはマッハ5以上の高速度で飛翔する滑空体。同様に高速だが標的や軌道が絞りやすい単なる大陸間弾道ミサイル(ICBM)とは異なり、探知や迎撃が困難で、現在の技術では対応は難しいとされる。 ロシアの「アバンガルド」はICBMで打ち上げられ、再突入後に分離され、超高速で目標へ向かって滑空する。
殊に極超音速ミサイルをめぐっては、米国はロシアや中国に一歩遅れを取っている状態で、そのことは米国防総省高官もこれまでに一度ならず認めている。米国は追いつくために開発を急いでおり、今年3月には太平洋上での発射実験も行っている。
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