ロシア産ガスの輸送に関する契約は2019年に締結され、2024年末で契約終了するが、ウクライナ側はこの延長を拒否している。このままだとロシア産ガスに依存するモルドバは電力不足(ガスによる発電が全体の8割を占める)に陥ることから、周辺国から電力を輸入するか、ウクライナを迂回した天然ガスの輸送ルートを利用することとなる。ただし、いずれも輸送コストが生じるため、ただでさえ脆弱なモルドバ経済の首をさらに締めることになる。