決議案はロシア、ベラルーシ、トルクメニスタンが共同提出し、中国、ブラジル、インド、イスラエルなど119カ国、世界の65%の国が賛成した。日独伊のほか、米国やウクライナなど53カ国が反対した。10カ国が棄権した。
この決議案は11月、国連総会の第3委員会で採択されていた。
一方、西側諸国が主張した「ロシアが『ネオナチとの闘い』を特別軍事作戦の正当化に利用しようとしている」との修正案も、賛成63カ国、反対41カ国、棄権50カ国で採択され、決議に含められた。
ロシア代表はこれに対し、「政治化された修正条項から距離をとる。これはナチズムや差別と闘う国連の尽力を妨害しようとする試みだ」と非難。西側諸国がロシアに対抗する政治的意図から、反ナチス決議とは直接の関係はない特別軍事作戦を持ち出し、ロシア案に反対したとの見方を示した。