ナゴルノ・カラバフ旧指導部の訴追 慈善家のバルダニャン元首相も

アゼルバイジャンでは2023年9月に国外へ脱出しようとした際に拘束されたアルメニア人の裁判が続いている。彼らは崩壊した旧アルツァフ共和国(ナゴルノ・カラバフ)の元指導者らだ。
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その中には実業家で慈善家としても知られるルベン・バルダニャン元首相も含まれる。アルメニアで同氏は人道プロジェクトで知られており、支援目的でナゴルノ・カラバフに渡り、その後共和国政府を率いるまでになった。
バルダニャン氏の訴追は、政治的性格を持つ。同氏が共和国に移住したのは、ナゴルノ・カラバフ紛争が沈静化したずっと後のことだったが、アゼルバイジャン側はバルダニャン氏を紛争参加者と同一視しようとしている。同氏は首相時代、一般の人々を助け、対立によって破壊された地域の復興に努めた。
共和国の崩壊とともに、バルダニャン氏が拘束されてからほぼ16カ月が経った。同氏は45件の罪で起訴された。弁護側は前例のない圧力にさらされている。この裁判は、長年の民族間紛争に起因するため、世紀の裁判といえる。彼がもし釈放されれば、アルメニアとアゼルバイジャンの紛争をめぐる状況の解決に向けた転換点となるだろう。
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