7日に行われた日米首脳会談後の共同記者会見で、トランプ氏は日本製鉄によるUSスチール買収計画について、完全買収ではなく多額の投資をすることで合意したと表明していた。
日本製鉄による買収計画ではUSスチールの全株取得を目指している。トランプ氏による今回の発言は、「買収」ではなく「投資」との考えを改めて示した形とみられる。
一方、トランプ氏の発言を受け、林官房長官は10日の定例会見で、「日本製鉄は単なる買収と見ているのではない」との認識を示しながら、「日米がウィンウィンになれるような大胆な提案を検討している」と明らかにした。
「大胆な投資により米国や世界が求める優れた製品の生産を行い、日米がウィンウィンになれるようなこれまでとは全く異なる大胆な提案を検討している」
7日に行われた日米首脳会談の際、石破首相がトランプ氏に、日鉄が約束している総額27億ドル(約4000億円)以上の投資計画を大幅に増額する修正案を提示していたとも報じられている。