日本センター(貿易経済交流発展のための日本センター)が入居していた建物は、モスクワ大学の敷地内にあり、2000年12月に日本政府の費用で建設された。完成式典が華々しく行われ、河野洋平外務大臣(当時)も出席した。
翌年ロシア側に寄贈され、上階にはモスクワ大学ビジネススクールが入居し、下階は日本センターのオフィスとして使われていた。日本語会話クラブや日本語の授業などもここで行われていた。
モスクワ日本センターの職員は次の物件が見つかるまで在宅勤務となり、センターそのものがなくなったわけではない。また、モスクワ以外に5つあるロシア各地の日本センターは転居していない。
退去した建物の前には日本とロシアの友情の印である記念碑と2本の桜があり、これらがどうなるか、心配する声が上がっている。