日本の中枢は技術音痴ばかり 原発技術者が指摘する、再稼働の罠

老朽原発再稼働のリスクについて、東芝で原子炉格納容器の設計者だった工学博士の後藤政志氏に聞いた。後藤氏は日本の技術レベルの低下を嘆いている。(全3回・第3回目)
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原発事故が起これば、ベテランが何人いても足りない。しかし今の原発運転員の半分以上は経験不足だ。
自転車でさえも、何年使うかを決めてから、仕組みや材料を選ぶ。原発ともなれば尚更。しかし、政策的な問題で原発が再稼働され、原子力規制委員会さえも、それを認めてしまっている。科学技術に対して無知で、設計寿命の何たるかさえ知らない人々が日本の中枢にいる。
原発は、電気を生み出すひとつの手段にすぎない。コストも以前に比べ何倍も高くなった。原発を維持するメリットが見出せない。嫌なものは嫌、危険なものは危険、と声を上げていくべきだ。
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