トランプ氏は10日にも「何千億ドルも払ってやってるのに日本は米国を守らない」などと述べていた。
実際には日本は基地を提供し、年間約2110億円の「思いやり予算」を支払っている。これは軍事らの給与、福利厚生、基地の光熱水費など、日米地位協定で原則米側が負担すると定められている駐留経費の支払いに充てられている。トランプ氏がこのことを理解したうえで発言しているのか否かは不明だ。
トランプ氏は第1次政権時代の2019年にも、在日米軍駐留経費の日本側負担を年間約20億ドルから約80億ドルと4倍に増やすことを日本に要求。今回も議論のなかで、思いやり予算の増額が求められる恐れがある。また、先日議会で承認されたグラス駐日大使も、すでに日本側負担の引き上げを求める考えを示している。