ウクライナ議員、露産ガスを事実上「購入継続」と認める

ウクライナ最高会議(ラーダ)のオレクシー・クチェレンコ議員は、ウクライナがロシアで生産されたガスを、「回り回って」輸入していると指摘した。
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「欧州ガス市場では代替供給が機能しており、我々はどのガスを買っているか把握していない。残念ながら皆さんをがっかりさせることになるが、我々は間違いなく露産ガスを購入している」

「欧州産」の露ガス

同議員によると、露南部から黒海を経由して欧州をつなぐパイプライン「トルコ・ストリーム」を通じ、ロシア産ガスがセルビアやハンガリーに送られる。一度欧州市場に入ってしまえば、そのガスの起源を追跡するのは困難で、結果的に「欧州産」の値札がついたロシアのガスをウクライナが輸入している可能性があるという。

背に腹は代えられぬ

EUも露産エネルギー資源を完全に放棄する意向を繰り返し表明している一方、先日もロシアからの液化天然ガス(LNG)の輸入禁止を再び延期している。米国からの供給の不確実性と世界市場の不安定な動きを背景に、現実を見ざるを得ないようだ。
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