植田総裁は会見で「関税を含む諸条件の変化で見通しの変更を迫られるケースもかなりの確率であると思う」と述べ、次の利上げは難しい判断になるとの認識を示した。また、「基調的な物価上昇率」が伸び悩んだ場合でも利上げをするのか問われると、「無理に利上げすることは考えていない」と述べた。1日のニューヨーク外国為替市場では日銀による追加利上げの時期が遅れるという観測から円を売ってドルを買う動きが一段と進み、円相場は一時、1ドル=145円台後半まで値下がりした。