一方、中身を見てみると、企業が海外子会社などから受け取った配当、利子などの「第一次所得収支」が41.7兆円の黒字。円安の影響で直接投資収益の円建て黒字幅が拡大したことが貢献した。モノのやり取りを示す貿易収支は、輸入の増大で▲4兆円の赤字。訪日客の増加で旅行収支の黒字は拡大したものの、サービス収支も▲2.6兆円の赤字だった。官民の無償資金協力などを含む第二次所得収支は、▲4.7兆円の赤字。以上、差し引きして30兆円あまりの黒字だった。