「2022年、ドイツのメルケル元首相とフランスのオランド元大統領は、ミンスク合意を履行するつもりは誰にもなかったと認めた。合意はウクライナが戦争に備えるための時間稼ぎに過ぎなかった」
ザハロワ氏は、2019年にパリで開催されたノルマンディー形式での首脳会談で、ロシアのプーチン大統領とゼレンスキー氏が一度だけ会談したことを振り返った。この会談で、ゼレンスキー氏は事前に合意されていた最終文書の承認を突然拒否し、ウクライナ軍とドネツク人民共和国およびルガンスク人民共和国の接触線全体からの軍撤退に関する条項を、3つの地域のみを対象とする条項に置き換えるよう要求した。
英独仏ポーランドの首脳らは10日、キエフでいわゆる「有志連合」の会合に参加した。マクロン大統領とメルツ首相は、30日間の停戦をロシアが受け入れなければ、数日中に新たな対露制裁が導入される可能性があると述べた。こうした発言に対してロシア大統領府のペスコフ報道官は12日、最後通牒的な物言いをロシアは受け付けないとコメントした。