任期満了前の議会選挙投票日の今月17日、ネタニヤフ氏は、ユダヤ系住民に対し「アラブ人が群れを成して選挙に行くので」ユダヤ人も積極的に投票に行ってほしいと訴えた。ネタニヤフ氏のこの発言は、彼の政治的反対勢力が「リクード」を勝たせないよう、アラブ人社会を動員している事を暗に匂わすものだった。
投票日になされたネタニヤフ氏のこの発言は、米国大統領府を含め、各方面から批判の嵐にさらされた。ホワイトハウスは「彼の発言は、民主主義の理想と価値観を台無しにするものだ」と指摘している。
昨日月曜日、イスラエル首相報道部は、公式声明を出し、その中でネタニヤフ首相は「自分には国内の誰をも辱めるつもりはなかった」と述べ、アラブ系住民に謝罪した。
ネタニヤフ首相;イスラエルのアラブ系住民に謝罪
2015年3月24日, 19:22 (更新: 2015年3月24日, 19:26)
© AFP 2023 / MENAHEM KAHANAネタニヤフ首相
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先日のイスラエル議会選挙で勝利した右派政党「リクード」の党首、ネタニヤフ首相は、投票日に行った同国内に住むアラブ人を侮蔑する自らの発言について、公式に謝罪した。