ロシア外務省は25日、このような声明を表した。
在韓米軍司令部は、MDシステム「THAAD」の配置場所について検討している。このようなこのような形で、韓国を含めた米国のグローバルMDの今後の地理的範囲拡大の見通しは、現実的な様相を呈している。
ロシア外務省は、米国のグローバルMDが、世界の安全保障や戦略的安定性に与える破壊的な影響を考慮した場合、MD拡大の可能性に警戒心を抱かずにはいられないと指摘している。
ロシア外務省は、韓国にグローバルMDの要素が配備された場合の影響について韓国であらゆる角度から分析が行われ、その結果、韓国は米国のMDとレーダーが、韓国にとってプラスになるのか、それともマイナスになるのかを判断すると考えている。
国際研究大学ロシア研究所のキム・ヒョンテク所長は、軍事分野における米国との協力の進展に関する結論を出す前に、韓国政府は、この協力が地域の隣国にとって脅威となるかについて判断しなければならないと指摘し、次のように語っている。
「韓国は、北からの脅威に対抗するために米国と協力している。しかし、この協力が韓国の隣国であるロシアあるいは中国を脅かすのであれば、この問題を注意深く検討する必要がある。韓国政府は、同国における米MDの配備を決定する際に、それによってもたらされる利益よりも害の方が大きくならないために、短期的な国益だけではなく、長期的な国益とあらゆるパートナー国との関係を考慮する必要がある」。
韓国では現在、同国にTHAADを配備する可能性について論争が繰り広げられている。数十の非政府組織が、配備に反対している。韓国政府が国民の意見に耳を傾け、東アジアで軍拡競争の新段階を引き起こさない決定を下すかは、近いうちにも明らかになる。