制裁は衛星の打ち上げを止められなかった

© Sputnik / Sergei Kazakロシアとウクライナの打ち上げロケット「ドニエプル」
ロシアとウクライナの打ち上げロケット「ドニエプル」 - Sputnik 日本
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26日、ロシア・オレンブルグ州の「ヤースヌィ」宇宙基地から、韓国の地球観測用多目的実用衛星「アリラン3A号」を搭載したロシアとウクライナの打ち上げロケット「ドニエプル」が成功裏に打ち上げられた。

打ち上げは、国際宇宙企業「コスモトラス」社のロシア、ウクライナ、カザフスタンの企業の支援を受け、ロシア国防省戦略ロケット軍によって行われた。打ち上げから15分後、「アリラン3A号」は、予定通り打ち上げロケットから分離し、予定の軌道へ入った。

打ち上げは3月12日に予定されていたが、延期された。韓国のマスコミでは、複雑なロシア・ウクライナ関係をうけて打ち上げが中止される可能性について幅広く議論された。朝鮮の専門家コンスタンチン・アスモロフ氏は、ロシアとウクライナの複雑な関係が、ロシアと韓国の宇宙分野における協力発展に影響を与えることは恐らくないとの見方を示し、次のように語っている。

「注目されるのは、米国の呼びかけにもかかわらず、韓国がウクライナ危機を背景にした西側の対ロシア制裁に加わらなかったことだ。韓国政府は、同国の利益に直接触れない他人の問題と距離を置こうとした。私は、この角度からロシアと韓国の宇宙分野における協力の展望について検討する必要があると考えている。」

これより先、大陸間弾道ミサイルを基盤に製造されたロシアとウクライナのロケット「ドニエプル」の打ち上げの一時中止が発表された。しかし「コスモトラス」社のアレクサンドル・セルキン総支配人は、以前締結された契約の枠内における外国の衛星の打ち上げに関するすべての義務が遂行されると約束した。ロシア連邦宇宙庁(ロスコスモス)のイーゴリ・ブレンコフ報道官も、これについて確認している。

2015年は、3月の打ち上げのほかに、韓国の衛星を搭載した「ドニエプル」ロケットの打ち上げが2回予定されている。2013年夏、ロシアの宇宙基地「ヤースヌィ」から韓国の衛星「アリラン5」が打ち上げられた。衛星は、韓国航空宇宙研究院(KARI)によって開発された。

聨合ニュースが伝えたところによると、アリラン3A号は、3基からなる既存の多目的衛星システムを補完し、これにより、あらゆる気象条件下で地球の表面を24時間体制で監視する観測システムの形成が完了するという。

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