役立ったのは電磁浮遊システムだ。レールの上を走るのではなく、磁力を帯びた表面を滑空するのである。これで摩擦が減少し、高いエネルギー効率が生まれる。加えて、ガタンゴトンとレールを打つ振動がないため、乗車も快適だ。
JR中央によれば、この種の電車はさらなる加速が可能であるという。来週には最高速度がさらに更新されるかもしれない。公式の予測では、時速は最大372マイル、つまり600kmまで引き上げることが可能。380マイル突破もあるかも知れない。
何も技術のデモンストレーションのために開発された車両ではない。具体的な使途がある。東京と名古屋を超高速で結ぶ、という目的である。この新たな「鉄道」があれば、両都市間をわずか40分で移動することができる。
安倍晋三首相はこの「弾丸列車」を海外に売り出す意向だ。顧客候補最右翼は米国である。
しかし日本にはライバルもいる。中国では既に磁力で走る電車がある。時速は431kmまで引き上げることができる。