なぜウクライナ軍は負ける運命にあるのか?

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最新兵器も最も厳しい軍の指導員も、ノヴォロシアの義勇軍たちとの戦いで、ウクライナ軍の勝利を保障することはできない。ウクライナ軍は負ける運命にある。リア・ノーヴォスチ通信のウラジーミル・レペヒン評論員は、このような確信を示している。以下、レペヒン評論員の見解をご紹介する。

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19日にドネツク人民共和国国防省の代表者たちは、一昼夜でウクライナ軍が59件の停戦違反を犯したと発表した。ウクライナ軍によるこのような体系的なミンスク合意の違反は、ドネツクだけでなく、ルガンスク方面でも行われている。これを背景に、ウクライナには、「ウクライナ国家親衛隊の3つの大隊を訓練するため」に、米国の上陸部隊の隊員300人が到着した。これより先に伝えられたところによると、カナダもウクライナに約200人の兵士を派遣する意向だ。ウクライナではすでに(合法的に)米国人800人と英国人75人、そして(違法で)別の外国の傭兵数百人が活動している。私たちはウクライナで活動する外国部隊の目的を知っている。しかし、キエフの軍事政権は何を期待しているのだろうか?いうことをきなかいノヴォロシアに対する勝利なのか、それとも米軍や英軍の支援の下で政権を維持することなのだろうか?

軍、国家親衛隊、ボランティア大隊、外国人傭兵、その他の戦いを目的とした組織や部隊などで構成されたウクライナ軍事機構の主な力は、戦争を行うための幅広い手段に支えられている。それは嘘、残忍さ、直接的なテロ、禁止された兵器の使用や、一般市民の殺害、人質をとる行為、拷問、軍人や気に入らない者たちの拷問や殺害を目的とした最も卑劣な方法の使用などだ。ウクライナの軍事機構にミンスク合意やその他の合意を履行する気はない。同機構は国の政治指導部にも特に従わない。ウクライナ軍事機構のバックに今、キエフを精神的、政治的、財政的、軍事的、法的にサポートしている全ての「文明的世界」がついているのも、リソースの一つだ。

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欧米は、キエフに自国の国民との戦いを止めさせようとするロシアを制裁、報道、直接的な脅威で圧し潰そうとし、同時に、ウクライナへ軍事専門家、情報機関職員、近代兵器を送っている。キエフは、集中的な軍事化によって自国の軍部隊の人数を20万人まで拡大した。これはドンバスの義勇軍のほぼ10倍にあたる。しかし、兵器も指導員も資金もテロも欧米のマスコミの嘘もキエフがノヴォロシアに勝つことを保障することはない。その原因は、ウクライナ軍の力や能力よりも、欠陥や弱点のようがはるかに多いからだ。最大の弱点は、ウクライナの国と軍には、その人のために命を失う覚悟をもたせるような国民の真の英雄やリーダーがいないことだ。また現代ウクライナには本物の輝かしい歴史もない。キエフ政権は、ナチス・ドイツとの戦いにおけるソ連国民の偉大な勝利の価値を否定した。では新たなウクライナ軍は、どのような価値や伝統に基づけばよいのだろうか?リーダーや英雄、歴史の欠如は、キエフ政権のイデオロギーの衰えを運命付けている。

欧米のアナリストたちは恐らくウクライナ軍がドンバスを巡る戦いで勝てないことをよく理解していると思われる。 専門家グループSogdiane のアナリスト、クリスティン· デュグアン=クレメント氏は、「ウクライナ軍は、破滅的な状況に近づいている…」との見方を示している。ウクライナ軍は、国内の状況をコントロールする能力も可能性も持っていない。またウクライナ軍の司令部の一部は、戦闘には全く役にたたない。したがって、ウクライナにおける米軍の目的は、領土に対する米国の管理と、ウクライナ領土で米企業の支配的な立場を確保することではないかと思われる。欧米は、利益にしか興味がない。

なおキエフ政権だが、ウクライナの全面的な軍事化は、ドンバスあるいはロシアとの戦いのためではなく、政権を維持するために必要なのだ。ドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国の代表者たちは、ウクライナ軍の指導部は「ボランティア大隊」をコントロールすることができないと指摘しており、彼らが今後数年の間に「ボランティア大隊」をコントロールできることはないだろうと主張している。

 

 

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