学者達は、縦55キロ横72キロ巨大クレーターを持つ火山の下に、白熱したマグマの巨大なタンクを発見した。その容量は、およそ4万6千立方キロで、その量は、カスピ海(およそ6万9千立方キロ)の多くの部分をマグマで一杯にしてしまうほどのものだ。
これまで学者達は、イエローストーンではどこから、一日およそ45トンもの大量の二酸化炭素が排出されるのか疑問に思ってきた。2013年に明らかになったマグマのタンクは、今回見つかったものに比べるとはるかに「控え目」なもので、その容量は約1万立方キロに過ぎず、大量の二酸化炭素排出の疑問に答える事は出来ていなかった。
学者達が発表した、火山(茶色)の三次元モデルを示すビデオによれば、見つかったタンク(黄色)は、イエローストーン国立公園の地表面の真下にある小さなマグマタンク(赤)のさらに真下に横たわっている。
専門家の指摘によれば、今噴火が起きれば、北米の多くの部分が、火山灰に覆われ、大変な被害を及ぼすだろうとの事だ。