調査の結果、危険ゾーンにあげられたのは米8州の17箇所。さらには、技術災害による地震の規模は最大でマグニチュード7に達する恐れがあり、建物の倒壊は間逃れないことも指摘。レポートの内容はサイエンス・ニュース誌に発表されている。
地質学者らには、地下の層に液状物質を流し込めば、深部にある隙間内の圧力が高まる原因になることは以前から明白だった。そうなれば大きな破壊につながりかねない。
ところが米国中央部の各州ではここ数年、弱い地震の発生頻度が急激に上昇し、注目を集めていた。地震活動の活発化は石油ガスの新たな採掘メソッドが用いられだした時期と一致する。
地下の層に高圧で混合物が挿入された場合、ガスないし石油は地上へと押し出され、フレッキングが生じる。ところが地下で衝撃が起こる原因になるのはフレッキング自体ではなく(このオペレーションは数時間、最長で数日かかる)、より広い、危険な断層への排水の圧入が引き金になるるケースが多い。