全世界が忘れない、チェルノブイリ事故から今日で29年

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今から29年前の今日、4月26日、チェルノブイリ原子力発電所第4号基が爆発する大事故が起きた。この結果、大量の放射線物質が自然界に放出され、核物質を含んだ雲は欧州、当時のソ連の広域を覆った。

爆発によって1人が死亡。翌朝、さらに1人の死亡者が出たが、チェルノブイリ原発の社員、消火作業に入ったレスキュー隊員134人もこれに続いて放射線の病に冒され、そのうち28人が数ヶ月間に死亡した。事故処理にあったのは複数の省庁からの人員だった。原発から30キロ圏内では専門家と軍人らが作業にあたった。彼らは後に事故処理作業員と呼ばれるようになった。事故処理作業員らは危険ゾーンに交代で入った。放射線許容量を最大限体内に溜め込んだ人間は現場を離れ、その代わりに別の人間が入った。事故処理に当たった人間は総計で60万人ほどにおよぶ。

人的ミスか、それとも設計上に大きな問題があったのか、専門家らの間では事故原因について、未だに統一した見解がない。今年になって初めて、原発に残されたエネルギーブロックを解体し、この先50年をかけて原発を解体することが決められた。専門家らの評価では、原発周辺の土地の汚染度はあまりに高く、将来この領域に通常の営みが復活することは考えられない。

残念ながら、チェルノブイリ事故は人類史上最初で最後の原発事故にはならなかった。2011年3月11日、日本で大地震が原因で福島第1原発事故が発生したからだ。世界は震撼し、第2のチェルノブイリとなるかと危ぶまれたが、幸いなことにそこまで深刻な事態には至らなかった。それでも事故の影響が深刻なものであることは否めない。

「フクシマ」は人類にとって、原子力エネルギーを操ることはいかに精通した知識が必要とされるかを知らせる、更なる警告となった。

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