書簡は、ナヴァシノ市(ニジニ・ノヴゴロド州)、ムーロム地区、ポラールヌィエ・ゾリ市(ムールマンスクのコラ原発近郊)の各トップに送られた。
Японский мэр пишет письма про Фукусиму
井戸川氏によると、現在計画されているニジニ・ノヴゴロド原発が建設された場合、ナヴァシノ市とムーロム地区は、福島と同じ運命を辿る恐れがあるという。原発では事故が発生する恐れがあるからだ。
ニジニ・ノヴゴロド原発に対する主なクレームの一つは、原発の建設予定地でカルスト現象が発生する危険性があるということだ。すなわち、雨水などよって岩石が溶解し、土壌が侵食される恐れがある。
カルスト現象によって原子炉建屋が傾いたり、送電線が切断された場合、フクシマのような事故が発生する危険性がある。
オーストリアの学者たちの研究(FlexRISK)によると、重大な事故が発生したら、原発から200-3000キロ県内の住民が避難を余儀なくされる可能性があるという。すなわち、ナヴァシノとムーロムだけでなく、ニジニ・ノヴゴロドとウラジーミルの住民も避難しなければならなくなる。
ムールマンスク州の原発だが、古い原子炉の時宜を得た廃炉を求める活動家たちの情報によると、現在コラ原発の4基の原子炉全てが、設計寿命を超えているという。
井戸川氏は書簡の中で、自分の町から去ることになった経緯について語り、同僚たちに原発を放棄するよう呼びかけている。
井戸川元町長からポラールヌィエ・ゾリ市長への書簡
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