米国が自国の力を投影している主要なツールの一つは、巨大空母艦隊だ。米国には現在、70機以上を搭載できる空母が11隻ある。空母は第二次世界大戦からほぼ全ての米国の軍事紛争に参加してきた。
冷戦時代、ソ連には自国の空母艦隊があったが、現在ロシアの艦隊にはたった1隻の空母「アドミラル・クズネツォフ」しかない。
軍の近代化に関するロシアの新計画が実現されたことを考えた場合、その枠内では新たな原子力潜水艦、航空機、装甲車が開発されており、ロシアが独自のスーパー空母の建造を望んでいても驚く人は誰もいないはずだ。
スーパー空母の建造にかかる直接の費用は天文学的数字になるだろう。なおNewsweekは、ロシアの外交政策は地域問題の解決に焦点を当てており、そのために空母は必要ではないため、スーパー空母を建造する価値を疑問視している。
米国のジャーナリストは状況について、「ロシアはその地域で支配的な地位を占め、隣国に大きな影響力を与えている強い大国だ。その力は中国の影響力としか比較できない」とコメントしている。
またおしまいに米国のジャーナリストは、「しかしロシアは自国の外交政策の焦点を、より大規模な世界的プレゼンスを自国に保障するという形で変えることができる。ロシアは新たな空母を建造して、米国がトップに立つ世界秩序への挑戦を試みるだろう」と指摘している。