チェルノブイリ原発の石棺建設に ロシアが資金を拠出

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ロシア政府は崩壊の危機にあるウクライナのチェルノブイリ原発4号機用の新たな石棺の設置にむけ、追加的に1000万ユーロを拠出した。ロシア内閣府が30日に発表した政令で明らかにされた。

4月22日、ウクライナ最高議会は特別議会公聴会を開いたなかで、チェルノブイリ原発の稼動停止および新たな石棺の設置にむけての作業は慢性的な資金不足に陥っているとの帰結にたっした。ウクライナの国家プログラムは2012年までに計画の57%分の資金は支払ったものの、その後は国家予算に組み込まれず、資金拠出は途絶えていた。

2015年度予算では必要最低限の資金もカバーできていない。ウクライナ議会は「こうした結果、チェルノブイリ原発稼動停止にむけた作業は中断の危機に瀕している」と指摘している。

ウクライナは現在、事実上デフォルトの危機に瀕している。加えてウクライナのポロシェンコ大統領は、崩壊した原子炉の上に石棺を設置する作業を完了させると約束した。4月末、チェルノブイリ原発周辺で火災が発生した。専門家たちは、まさにキエフが石棺の新たな建設費用を要求した時に火災が起こったことを指摘している。そして資金が見つかった。ロンドンで開かれたドナー会議で6億1500万ドルのうちすでに5億3000万ドルが集まった。なお複数の国は納付を延期している。

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