ユネスコ(国際連合教育科学文化 機関)のイリナ・ボコバ事務局長は、 「国際JAZZデー 」が初めて祝われたとき、「ジャズはその全歴史の中でポジティブな変革の要素であり、今もそうあり続けている。なぜユネスコがこの日を宣言したのかというと、それはジャズの源には、あらゆる 形の抑圧 に強い意志を持って対抗してきた奴隷制度が横たわっているからだ。ジャズはすべての文化にとって本質的に重要な意味を持つ自由を語っている」と述べている。
ご存知のようにジャズは19世紀末から20世紀初頭にかけて米国で生まれた。ジャズは黒人の文化と欧州文化が融合したものだ。そしてジャズは今も人種や民族を一つにし、人々や国家間の境界を消し去るユニークな形の音楽芸術であり続けている。
ジャズとという言葉が初めて記述されたのは1912年。ロシアでは1929年春に、レニングラード(現サンクトペテルブルグ)でレオニード・ウテソフのジャズオーケストラ「テアジャズ」の初コンサートが開かれた。
当初はソ連政府から迫害されたが、ジャズはロシアでしっかりと根を下ろした。ロシアには今、ジャズファンが大勢いる。