これより前、イランの精神的指導者が声明を表し、サウジアラビアはイエメン爆撃に航空隊を送り込み、軍事犯罪を犯していると非難したが、この際に米国はイランに対し、イエメンの紛争に介入せぬよう防止した。
またイランがイエメンの反体制派間の交渉仲介役を申し出た際も、米国はこれを退け、米国自身が交渉開始を呼びかける意向だとし、その交渉では米国の国益が遵守されるとしていた。
ところが交渉が失敗したため、米国はイランを阻止したことを忘れ、援助を頼んできた。
イエメンでは4月21日、シーア派の「アンサル・アッラ(フーシ派)に対する1月間に及ぶ空爆作戦「決意の荒らし」が公式的に終了。サウジアラビアをはじめとするアラブ諸国の連合軍が作戦を行った。作戦にはクウェート、アラブ首長国連邦、バーレーン、エジプト、ヨルダン、モロッコ、スーダンの軍隊も加わった。作戦の公式的な終了宣言の跡も、アラブ連合軍はフーシ派陣地への攻撃を止めておらず、その結果、地元住民に被害が出ている。