事件の捜査は未だに終了していないものの、労働組合会館の襲撃とクリコヴォエ・ポーレの流血は入念に計画された組織的なものであったことは分かっている。
これに反し、4月初めにウクライナ検事総長の代表者らは労働会館の火事は偶発的なものとの声明を出した。また検事副総長は、死者ら自身が建物に放火したと断言している。死亡鑑定では拷問や暴行の痕は「見つかっていない」とされている。
大量虐殺を扇動した右派急進主義組織には、事件への責任は一切科せられていない。これより1週間前、オデッサ地区裁判所は右派急進派の事件関与を示す「証拠は不十分」として検察庁に起訴状を差し戻した。現在の捜査は連邦制度支持者らに対してのみ行われている状態。
今日、オデッサの大量虐殺を思い起こしているのはオデッサだけではな。ドネツク、モスクワを初めとするロシア各地で犠牲者を悼む集会が行われている。