ガウク大統領は、次のように強調しているー
「1945年5月8日、我々は解放された。我々を解放したのは、ソ連の諸民族の代表者達だったが、そればかりではない。それゆえ、我々は、感謝と尊敬の念を示さなくてはならない。戦後ドイツが、ベルリンの壁により長い間分断されたという事実でさえも、そうした気持ちに影響を与えるべきではない。
一部の観測筋は疑っているようだが、私には、ロシアにもロシア人に対しても問題はない。」
このように述べたガウク大統領は、ナチスが行った戦争犯罪に対しギリシャが補償金の支払いを求め、ドイツ政府はこれを拒否している問題について言及し、率直のこの問題について話し合うべきだと提案したー
「我々は、今こうして存在しているだけではなく、第二次世界大戦時、ギリシャを含め
欧州に、荒廃の傷跡を残した者達の子孫でもある。我々は長い間、その事について、恥ずかしいほどわずかしか知らなかった。もし自分の国の歴史に責任を持つドイツのような国が、損失を埋め合わせるために、どんな可能性があるのか明らかにするとしたら、それは正しい事だろう。」
なおギリシャは、ナチス・ドイツの行動がもたらした損害を、2690億から3320億ユーロと見積もっている。