駐日ロシア連邦特命全権大使エヴゲーニイ・アファナシエフ氏が今日の会見で述べた。
ロシア外務省は先月17日、ロシアと日本の間のコンタクトが寸断されたことの責任は日本の側にある、との声明を出した。先に合意がなされていた岸田外相のロシア訪問について1年間も決定をとることが出来ないままでいるのは他ならぬ日本の側である、とのことだった。
「露日二国間関係に関する諸事実について日本の岸田外相の私的発言に再び注意を喚起せざるを得ない。岸田氏は願望を現実であるかのように装い、平和条約締結問題を含むハイレベルな政治的コンタクトが不全をきたしている現在の状態について日本は責任を帯びてはいない、と発言した」とかつてのロシア外務省声明。
しかし露日関係の現実は、実際にはちょうど、4月16日にロシアのプーチン大統領がいみじくも「いま我々の対話は日本側のイニシアチブによってほぼ寸断されている」と指摘した通りなのである、とロシア外務省は強調する。
「日本国外相のロシア訪問を含む政治コンタクトの日程に関する既存の合意については岸田氏もよく分かっているはずだ。合意は履行されなければならない。しかしいかなる理由によってか、はや1年間、日本政府は岸田氏のロシア訪問について決定を下せないでいる」とロシア外務省。