ドイツの敗北とソ連のアジアにおける参戦が日本の降伏を運命づけた―歴史家

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1945年5月のナチス・ドイツの敗北で日本は反ファシズム連合と単独で敵対することとなり、さらにそこへソ連の極東への参戦があり、無条件降伏を免れようとする日本政府の希望は粉砕された。

ロシアのメディアの取材に対し日本の著名な歴史家、筑波大名誉教授の波多野澄雄氏がこうした見解を示した。

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駐日ロシア大使、ナチズムとの戦いにおける死者を尊ぶよう呼びかける

「日本軍の司令部は1944年末の時点で「ドイツは1945年前半に敗北する」と見て取っていた。よって、ドイツの降伏にもさしたるショックはなかった。1945年5月9日、日本政府および外務省は、国の目標に変更はない、従来通り戦争を続ける、と宣言した」

「しかし、欧州で戦闘行為が止むと、日本は連合国に敵対する唯一の国となってしまった。日本の指導部は、自国に対する軍事的圧力が強まることを理解した。当時日本にとって最も大きな脅威は、ソ連が参戦してくることだった。ソ連は1945年4月に日本との中立協定を延長しないとの決定を宣言した」

「日本と西欧連合との間の仲介役をソ連に果たさせようとする試みがなされたが、望みは果たされなかった」
波多野はこのように語っている。

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