大統領は、「国際協力の基本原則がここ数十年でますます無視されるようになったと指摘した。
「一極的世界を構築しようという試み、強力な陣営を作ろうとする考えが横行している。これらすべてが世界の発展を不安定化させている。このため、我々に共通する課題はあらゆる国家に等しく安全を保障するシステムの構築だ。」
プーチン大統領は、これが成されてはじめて、地球の平和と平穏が保障されると語っている。
パレードは歩兵パレード、軍事機器の行進、そして軍用機の航空ショーの3部構成で実施。赤の広場での戦勝パレードにはアゼルバイジャン、アルメニア、ベラルーシ、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、インド、中国、モンゴル、セルビアと外国の兵士らも参加した。赤の広場では戦争当時のものから最新の、また将来的なモデルまで約200機の軍事機器が披露された。なかでもT34は大祖国戦争の伝説となった戦車。T34は世界中で、当時の中型戦車としては最良のものと認められている。また最新戦車T14「アルマータ」もお目見えした。新型戦車の主たる特徴は無人塔砲と戦闘部分とは分けられている乗員用の装甲カプセルだ。このスキームによって戦車が破壊されても乗員が生き残る確率は格段に上がった。
軍事パレードの上空部分は140機を越す軍用機、ヘリコプターが参加して行われた。この数は昨年より2倍も多い。爆撃機ツポレフ160から演習用軍機Yak130まで、世界の軍用輸送ヘリコプター、ミー26から多目的ヘリコプターの「アンサットU」まで、総計でロシア空軍で活躍する20種を越す軍事機器が披露された。
モスクワの祝賀行事には各国、各政府の首脳が参加した。そうしたなかには中国の習国家主席、朝鮮民主主義人民共和国議会のキム・ヨンナム議長、ベトナムのチュオン・タン・サン国家主席の姿があった。