ロシア産ガスをウクライナを迂回し、トルコ経由で欧州に供給する「トルコ・ストリーム」プロジェクトの作業が続いているにもかかわらず、トルコの政治家らはウクライナ危機の原因はロシアにあると分析している。
NATO外相級会合開始の前にトルコのチャヴショグル外相は声明を表し、「ロシアの隣国への行為は弁解の余地がない」と述べ、2008年のグルジア、クリミア、ウクライナを引き合いに出した。
これより前にトルコのエルドガン大統領は同様の件でロシアを非難している。エルドガン大統領はトルコ人によるアルメニア人大虐殺から100年の慰霊祭でプーチン大統領が行った演説で「ジェノサイド」という言葉が用いられたことに不快の念を抱いている。一方でトルコにおけるロシア批判の高まりは、この他にトルコ指導部に米国が圧力をかけていることにも一因がある。
13日の会合でダヴトグル首相は、トルコはNATO緊急対応軍の一員として緊急対応グループ編成を担うと宣言している。一方でこうしたグループは具体的な国に対するものではなく、ロシアはグループ編成に注意深く対応すべきと指摘されている。