中国は、大西洋岸と太平洋岸を結ぶ鉄道に500万ドルを投資する用意がある。これによってブラジル産鉄鉱石の中国への輸入が緩和される。実現した場合、これはラテンアメリカにおける中国最大のインフラプロジェクトとなる。
ロシア科学アカデミーラテンアメリカ研究所のピョートル・ヤコヴレフ専門家は、この他にもたくさんのプロジェクトがあると指摘し、次のように述べている。
「中国とラテンアメリカは、新たな協力分野を開拓している。現在は、協力をハイテクノロジー、インフラプロジェクト、融資などの分野へ移行することについて話し合われている。これにはラテンアメリカ諸国の方がはるかに大きな関心を持っている。中国は、同市場をめぐる米国とEUとの競争でさらなる切り札を手にする。訪問は、中国とラテンアメリカの関係の新たなモデル形成に役立つだろう」。
ヤコヴレフ専門家はまた、中国とブラジルの協力強化は、最終的に国際経済や国際政治でグループとしてのBRICSの立場を強化することにも寄与するとの見方を示している。