貨物の輸送は、国際赤十字赤新月社連盟と、ヴァレリー・エイモス人道問題担当国連事務次長によって認可された。
このイランの人道支援活動は、これより先にイエメンとの軍事紛争を事実上開始したサウジアラビアと、ハディ元大統領率いる追放されたイエメン政府に不安を与えている。船舶がイエメン領海へ入ることを禁止するとの脅迫が定期的に発せられているほか、軍事攻撃の脅威もある。
一方でイランはこれまで通り、戦闘の被害を受けたイエメンの一般市民への援助に関心を持ち続けている。イエメン危機解決を目指すイランのイニシアチブを、ロシアも積極的に支持している。両国は、イエメン問題を紛争の全当事者の参加なしに解決することは不可能だと主張している。
ロシア外務省はまた、ロシアは国連の後援の下でイエメンに関する会議を招集することに協力すると発表した。一方でこの問題に関する米国の立場は全ての国を警戒させている。米国は、イエメンの対抗勢力間の交渉を開始するためにイランに対してイエメンのフーシ派との関係を利用するよう求めたが、一方で人道支援物資を積んだイラン船舶に対する軍事的シナリオを検討している。