氏によれば、サミットは次のように総括することが出来る。EUは東方の旧ソ連諸国6カ国にわずかなものを提案するかもしれない。しかしEUは諸国のEU加盟の日付についても、諸国との間のビザ撤廃の日付についても、具体的な約束は一切行わなかった。
ウクライナやグルジアは、もっと多くのことを期待していた。ウクライナのポロシェンコ大統領は3月、リガのサミットでビザ撤廃が行われることを期待する、と述べている。
しかしドイツのメルケル首相やフランスのオランド大統領は、彼ら(東欧諸国)をいつかEUのメンバーとして見ることを望んでいる(実際には望んでいないが)ように思わせ、彼らを安心させるかわりに、ギリシャのツィプラス首相に対し、債権者の利害についてもっと注意深くなる必要がある、との、特に効果も上がらない説得をすることに、大半の時間を費やした。バルシツキイ氏は以上のように述べた。