「米国社会は、ローマ帝国と同様、結束のために外部に敵を必要としている。1991年以降、敵を失わないために、米国は2つ、敵を作り出した」と同氏。
一方ではアラブ・ムスリムの「独裁者によって合法的に指名され、社会的譴責を運命付けられた」世俗政権を壊滅させることにより、米国と応酬におけるその同盟諸国は、ビン・ラディンから「イスラム国」に至る、ペルシャ湾岸の一部石油君主から資金を受けた、膨大な敵性イスラム主義者を生み出した。
「しかし一方で、米国は、ソビエト後のロシアを包囲するシステマチックな政策を行った。バルト諸国を通ってグルジアからモンゴルまで、米国は新冷戦の基礎を築いた」。
「しかしトクヴィルの予言を忘れてはならない(アレクシス・ド・トクヴィル。19世紀フランスを代表する政治家、元外相、著書に「米国の民主主義」「古い秩序とフランス革命」)。彼はロシアを、米国と対抗しうる唯一の大陸国家と考えた」とルフィン氏。