「ところどころ大変な場所はあるだろうが、大変であることはそれをやらない理由にはならない。それよりも私たちが心配しているのは、検証してみたら、そんなに恐ろしくないということが分かる、ということだ」とローラ氏。
ローラ氏はこの探検を「カスピアン・チャレンジ」と呼んでいる。肉体的にも精神的にも多くを試される旅となりそうだ。なにしろ3ヶ月の間、川と一対一で向き合うのだから。
「iPadは持ってるけど、なるべく使わないようにする。でも太陽電池で何よりも優先して電話を充電する。音楽も、一日1曲か2曲にする。それはやる気を出すのに必要なことだ。目で見て楽しむものは、何かしらあるだろう。ただ問題は、チョコを持って出なかったことだ。しくじったと思う。補充のときに買おうと思う」とローラ氏。ローラ氏が探検についてSNSで発表すると、ヴォルガ流域民から数百のコメントと、数千の「いいね!」がついた。
一日に12時間漕ぎ、50kmを下る。途中途中で流域の諸都市に逗留し、写真をとり、日記をつける。その目的は調査だけにあるのではない。道々、児童のための慈善基金への募金を集めて回る。ゆくゆくはロシアでの冒険について本を書く計画だ。