実現すればポロシェンコ大統領はポーランド大統領選挙後、初めてワルシャワを訪れることになったはずだった。PAPがドゥダ氏に近しい人物から入手した情報によれば、会談取りやめの理由はドゥダ氏の過密スケジュールと欧州議会の議員としてブリュッセル行きの可能性があったため。
これについてロシア下院(国家会議)国際問題委員会のアレクセイ・プシコフ委員長は自身のツィッターの中で、ポロシェンコ大統領のドゥダ氏との会談取りやめは「キエフ政権には打撃」と書き込んだ。プ視コフ委員長は、ドゥダ氏は会談拒否でポロシェンコ氏に「自分が立つ位置と、ウクライナの置かれている位置を見せ付けたかった」のだろうとコメントしている。
ウクライナの体系的分析および予測センターのロスチスラフ・イシェンコ所長はこれについて、会談が成立すれば、ポロシェンコ氏は欧州におけるアンチ・ロシアの気運強化を図ろうとしたはずとの見方を示している。イシェンコ氏は、ポーランドは今、ロシアとの対立強化に関心を抱いておらず、「正常でプログマティックな対露関係を再構築せざるを得ない。制裁はポーランドの要求もあって発動されたものの、ポーランド経済はこの結果あえいでいる」とコメントしている。