チトフ氏は、現在の世界情勢では、新しい地域、新しい環境のもとで、国連が平和維持活動に参加することもあり得る、と述べた。
「平和維持活動は複合的なものになってきている。紛争構造が変化しているのと同様、平和維持活動も変化している。紛争はいま、より非対称的で、強硬で、犯罪組織や、場合によっては個人の利害が絡むようなものになってきている。新たな形態の紛争を処するには、今までとは違う力や装置が必要だ。たとえば武力をともなう平和維持が」とチトフ氏。
チトフ氏は、この問題に対しロシアは一義的でない立場を取っている、と述べている。ロシアは、法的側面に注意して、こうした問題には選択的に対処している。チトフ氏は自らの意見として、初歩的な諜報データなどの情報により広くアクセスが出来れば、紛争の解決法を新たに見出し、強硬な平和維持活動に代わるものを見出すことができるだろう、と語っている。