ポロシェンコ大統領はオデッサの新知事を紹介した際、サーカシヴィリ氏を「ウクライナの大事な友人」であるとし、ウクライナのさらなる改革を彼に期待したい、と述べた。
グルジアが既にこれに反応を示している。グルジア議会のズヴィアド・クヴァチャンチラゼ議員によれば、ミハイル・サーカシヴィリ氏はオデッサ州知事になると同時に、グルジア国籍を失った。同議員の指摘によれば、サーカシヴィリ氏自身が、大統領在任中、他国の国籍を取得し、二重国籍を保持する申請を行わなかった者は、自動的にグルジア国籍を喪失する、との法律に署名している。
またグルジア議会多数派のダヴィド・サガネリゼ代表は次のように述べている。「私には非常に近しくまた貴いウクライナ人民に、とりわけオデッサの住民に同情する。これはウクライナ政府の非常に深刻な過ちである」
ロシアのメドヴェージェフ首相はミハイル・サーカシシリ氏のオデッサ州知事任命にコメントし、自分のツイッターで、「サーカシヴィリ氏がオデッサ州の知事とは、テント小屋でのショーが続いているようだ」と書き、ウクライナ語で、「Нещасна Украïна(ウクライナはかわいそうだ)」と指摘した。
Саакашвили — глава Одесской области. Шапито-шоу продолжается. Нещасна Украïна…
— Дмитрий Медведев (@MedvedevRussia) 30 мая 2015
オデッサ市民はサーカシヴィリ氏が州知事に任命されたとのニュースを、彼らに特有のユーモアの感覚をもって受け止め、街中に「ミーシャへ」と書かれたネクタイをばら撒いて、新しい長官を迎え入れた。
ミハイル・サーカシヴィリ氏は2008年のグルジア・オセチア紛争時に撮影された奇妙なビデオによっても知られている。ビデオでは、テレビカメラが時間より早くスイッチが入り、当時のサーカシヴィリ大統領が極めて不安げな様子でネクタイを嚙んでいる様子が映された。