特別監視団の公式声明によると、監視団は、ウクライナ軍の元所在地で、152ミリメートル榴弾砲7門と、ロケット砲「グラート」システム6台がなくなっていることに気づいたという。
また独立を宣言しているドネツクおよびルガンスク両人民共和国領内にある保管所でも、兵器の一部がなくなっていたという。
その他にもOSCEは、ドネツク人民共和国の複数の保管場所へアクセスできないことや、義勇軍が管理するキーロフ地区の住民との交流が禁止されていること、またウクライナ軍の兵士たちが、クラマトルスクとヴォルノヴァヒ近くの検問所を監視員たちが通過するのを許可しないことなどに不満を表した。
OSCEはまた、紛争当事者双方は、停戦ラインからの兵器の撤退を完了していないと発表した。ドネツク人民共和国内では、戦車や歩兵戦闘車が見つかり、ウクライナ軍が管理する場所では、地対空ミサイルの設備が発見された。
またOSCE監視員たちは、砲撃が続いていることも確認した。5月29日、ドネツク地区だけでも爆発音が179回聞こえたという。